転職ポエム

公開日： 2016年3月8日火曜日

もう３０過ぎて何年か経った。
何を隠そう、家族も親戚も恋人もいない、将来幸薄いおっさんがこの俺だ。
誰ともしゃべらない日々、片手で足る数人の友人と交わすラインメッセージが外とのつながりだ。

自己嫌悪に押しつぶされてる面接の帰りに新宿駅で見たホームレスはいつかなる俺だ。
スーツの流れから少し離れてビッグイシューを片手に、ぼんやりと立つのが俺だ。
面接がなかなか決まらない。わかっている仕事を俺は選んでいる。
人間扱いされなかったクソみたいな仕事を思い出すとリクナビを見るのも億劫だ。
応募数は少ない。その少ない応募も書類でお祈りされる。
わかっている。仕事選びはチョコレートの箱だ。
開ける度みすぼらしくなるが
開けないことには始まらない。